債務整理時の報酬のワナ

2012-06-15 15.16.58-23

銀行や貸金業者にお金を返せなくなった人が、最後に頼ることになるのが法です。つまり、裁判所や弁護士、司法書士などの士業家などを介し、手続きをすることになります。士業を介す場合、必ず着手金や成功報酬などの費用が発生します。借金問題が解決するならそういった費用は支払って当たり前と思うかもしれません。実際メリットは大きく、取り立てもなくなりますし、遅延損害金の発生もストップできますし、なにより彼らが介入した後の金利はゼロになります。払いすぎたお金があれば過払い金として戻ってきます。毎月の支払額を減らして収入的に無理のない返済も可能になります。
一見イイコトずくめですね。

ところが一つ忘れてはならないことがあるんです。
弁護士事務所がその後の債務支払いの仲介をする、つまり、弁護士に代わりに返済を行ってもらうわけですね。
あたりまえじゃないかというご意見はもっともです。
しかし、「仲介する」こと=手数料という名目が発生するんですね。それは弁護士報酬とは別の費用項目です。
いずれにしても、費用として「彼らに吸い取られるお金」です。
この手数料、どうやって請求すると思います?
実は、毎月彼らが貸金業者に振り込む際の手数料として差し引かれるんですね。
つまり、毎月、1社振り込むごとにいくらいくらといった感じで、手数料が取られるんです。
その金額、なんと1000円です。

きょうびネットバンキング隆盛の時代、1万円かそこらの振込だったら1回の手数料なんて250円くらいでしょう。
わざわざ銀行の窓口へ出向き、事務員さんが振り込むなんてことしていないでしょうから、7割は弁護士のフトコロに入るわけです。
これはなんともウマイ話ですね。

人によっては1000円なんて大したことないじゃないかと思うでしょう。
でもこれ、もし50回に支払いを分けていた場合、50回も手数料1000円を取られてしまうのです。つまり、トータルで5万円です。
これは貸金業者の数が増えれば増えるほど毎月の「手数料」が増えていきますから、
もしも5社が債務整理の対象となっていて弁護士が介入していた場合、5000円X50回=25万円もの手数料を支払わなければなりません。

50万円を金利18%で借り、毎月1万円づつ返していった場合に、
返済まで支払う金利とほぼ同額です。
これに弁護士報酬15万円、着手金5万円が加算されると考えれば、トータルで弁護士の懐に入る金額は45万円前後です。

返済時の手数料が、債務整理対象の会社が多ければ多いほど、多くなることを考えれば、毎月の支払い額を多くしないと弁護士に介入してもらう意味はなくなるのです。
でも、良く考えてください。
毎月の支払額を多くすればそれだけ生活は苦しくなる=弁護士が入る前と状況は変わらないのです。
という事実から導き出されることは2つ。
まず弁護士に入ってもらうなら、1社ないし2社までの借り入れで、かつ借入金額が大きい場合、
もしくは借入会社が5社以上でも、ある程度の繰り上げ返済を見込めること。
この2つの条件に当てはまらないと、弁護士介入のメリットは享受しにくくなると覚えておきましょう。

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